【MEMS事業への取り組み】
当社は、2009年の創業からこれまで、フレキシブルな静電容量型触覚センサを開発して参りました。検出原理や信号処理方法等はMEMSセンサに由来しますが、シリコンラバー構造体と樹脂フィルムを主に使用し、非常に安価な感圧インターフェースを実現しております。
検出原理は非常に簡単で、導電型シリコンラバーを成型したものを受圧電極とし、その下に樹脂フィルムを介して電極を印刷形成して、それら電極対でひとつのキャパシタを構成します。それら電極は初期状態においては一定距離を保ちますが、ラバー電極側を加圧すると形状変形し電極間距離が変化して静電容量の変化が起こります。この静電容量の変化を信号処理して所望の出力形式にて荷重値を伝達するという仕組みです。
ソフトな材料を使用しておりますが、諸特性は優れており、定格荷重の100倍の過荷重でも破壊しないことや、100万回以上の繰り返し荷重試験でもほぼ特性変化しないことが特徴です。
当社の触覚フィルムのご使用により、ロボットハンドなどに貼り付けるだけで握り圧検出機能やせん断力検出機能などを追加することが可能になります。また、ウエアラブルデバイスの追加機能として、様々な大きさや形のアナログ入力ボタンやジョイスティックなどのアナログ入力機能を簡単に作製できます。
お客様のご要望にお応えして、センサ形状のカスタマイズから組込みのためのソフトウェアサポートまで、トータルソリューションをご提供いたします。
【出展製品】
・1軸検出型触覚フィルムキット(アナログ版)
・1軸検出型触覚フィルムキット(USB出力版)
・3軸検出型触覚フィルムキット(USB出力版)
・面圧分布検出型触覚フィルムシート
・簡易型荷重計測キット(株式会社アキュレイト共同開発品)