●Industries 4.0, Society 5.0、IoT、センサネットワークを可能にするMEMS
MEMS Engineer Forum 2017(4月26日、27日、両国KFCホール)は間もなくです。
IoT, センサネットワーク、Industries 4.0、Society 5.0などいずれもMEMSセンサおよびアクチュエータにより真に有用なものとなります。本フォーラムでは世界各地におけるMEMSの研究や開発、ベンチャービジネスを含む事業化まで、豊富な経験を持つ講師を迎え、日本のIoT戦略、情報通信インフラ・ビジネス戦略、センサビジネス戦略など上流の技術から下流のビジネスまで目を放すことができない講演が盛り沢山です。また、展示セクションでもこれまで以上に新しい出展社が多く参加する見込みで、実ビジネスの場としても目が離せません。
全体を俯瞰する講演として、初日には、内閣府から進藤大臣官房審議官(科学技術・イノベーション担当)を迎え、ICTを最大限に活用して人々に豊かさをもたらす「超スマート社会」Society 5.0戦略とMEMSの役割について論じていただきます。世界各地のMEMSトレンドとしてスマートシティ実現の観点からMEMS & Sensors Industry GroupのKaren Lightman氏、YOLE DEVELOPMENTのJean-Christophe Eloy氏を迎えます。二日目にはMEMSの祖とも言うべきKurt Petersen 博士からMEMSおよびアントレプルヌアーがIoTを如何にドライブするかについて、政策投資銀行からはファイナンスの面からそれぞれ論じていただきます。
最先端技術としては光格子時計の香取秀俊東大教授、圧電トランスヂューサーズなどのカリフォルニア大学デービス校David A. Horsley教授、高精度ジャイロなどのスタンフォード大学Thomas Kenny 教授、スイスMEMSの雄スイス連邦工科大学ローザンヌ校Nico de Rooij教授など世界の著名研究者が集います。一方で地に足のついた日本の研究開発例として医療応用の東京医科歯科大学 三林皓二教授、環境計測の慶應大学 松本佳宣教授、社会インフラの日立製作所 西村信治氏、イメージセンサの静岡大学 川人祥二教授、スポーツ応用の慶應義塾大学 仰木裕嗣教授など豪華な講演が続きます。また、医療の側から奈良県立医科大学 佐伯圭吾教授、福島原発廃炉に向けての放射線測定のJAEA 鳥井建男氏、トリリオン・センサのSPPテクノロジー 神永晉氏など応用への期待も寄せられています。さらに世界的MEMSメーカ,研究開発機関のBosch, Intel, Okmetic, Microvision, Shanghai Industrial Technology Research Institute(SITRI), National Tsing Hua Univ.(NTHU)などが続きます。
●MEMSは既に主役、課題はMEMSの事業化
MEMSは既に主役です。日本における課題はMEMS事業化です。こうした観点から、今回のMEMS Engineer Forum 2017には、MEMS関連の技術者だけではなく、大企業の経営や管理を担っている方々に、社内に眠っているMEMS技術の可能性を探るためにも、ぜひお越し頂きたいと思っています。
MEMSをベースとする日本のSociety 5.0を始めとして、新しく創造していく世界です。既存の技術や製品の置き換えでは無い新しい発想が必要です。MEMSに関連する技術者、経営者の価値が問われることになるでしょう。日本のMEMSの技術、技術者が切磋琢磨し、さらに、技術者に目一杯、活躍してもらう環境を用意するために、最終的にはMEMSビジネスを推進するために本MEMS Engineer Forum 2017に多くの方が来場され、有益な情報を得て、ご活用されることを心より期待しております。
MEF 2017 Program schedule is available here.
MEF 2017プログラムはこちらで参照頂けます。
Info about ”MEF2017 Exhibition Features” is here.
MEF2017では、技術展示会を併設します。出展者情報はこちら